BLUE REFLECTION 帝の全体的な感想・レビューです。ネタバレ注意。

総評

ブルリフのシリーズの(おそらく)最後にあたる部分を描いた今作ですが、いろいろと進化しているなと感じた。
数年経って続編としてアニメ・今作・配信予定のスマホ作品が発表されるとは思わなかったなー…。

シリーズ全体の時系列は、アニメ澪1周目→ゲーム幻→アニメ澪2周目→スマホ燦→ゲーム帝 だと最終的に判明。
そのため、前作をプレイ済みでもアニメの方も全部見た方が今作は理解しやすいかと思います。
特に後半の詩関係の話はアニメ見てるかどうかで感じ方も違うんでは。帝が発売する前にがんばってアニメ2クール分一気見した…。
時系列としては最後にあたる話なので、スマホ燦が出ても結末は分かった状態でどのように展開するのか気になる。

〇 Good

成長ポイントからレベル制への変更
ダンジョンの単調さが少なくなり、各キャラに合った世界観になったこと
バトルのバランスが良くなった

× Poor

ステルスミッション
インファイトバトルのコマンドのタイミング
エーテルタイドがある意味が特にない

所要時間

クリア:41時間
トロフィーコンプリート:58時間
ストーリーが思っていたよりも結構長かったのでクリアまで時間かかって、2周目クリア含めて60時間程。
2周目はED部分が変わると聞き、クリア前データでやり残したことをやってから再度クリアして2周目へ。
元々ストーリー長いので2周目でスキップ使っても結構時間かかったな…。
トロフィーはロケーションだけ時限だったため、2周目でEDまでやるので随時データベースに未取得分を埋めていく形に。


ストーリー・キャラクター

Chapter内でストーリーやりつつデートやお願いの依頼を受ける、が基本で意外と忙しない感じ。
基本1章1キャラの掘り下げで動いていくので、感情移入しやすい形でプレイしやすかった。
勇希以外はリフレクターだったのもあり、それぞれが深く関わりあっているのでキャラが立っていて良かった。
前作・今作・アニメの主人公3人のパーティも組めることができるのも良かった。

日菜子は前作もプレイしているから大体の話は分かってたけど、詩帆と知り合いだったとは。
詩帆は今作でかなり好きになったキャラだなー。

伶那が勇希に対しての感情はやんわりな表現にするんだろうなと思ってたら普通に「好き」って言ってたのよかった。
個人的にはやんわりな表現で誤魔化すよりはちゃんとストーリーに合う形で表現してほしいとは思うので。

灰についてはアニメ澪でも降っていたので、ここでようやく細かいことがわかるのか、と少しワクワクしました。
1話の瑠夏が不思議がってるシーンや20話のこころが出てくるシーンでも降ってた。

AASA自体はアニメ澪から出てきたけど、詩帆ときららの所属する組織はスマホ燦が出ないと分からないかー。
アニメ澪から帝の間の話が抜けてるから、スマホ燦はどこまでやるつもりなのかね?
陽桜莉達はアニメの最後で変身できなくなったのは語られていたけど、灰のことで再度変身できるようになったのね。
陽桜莉が二刀流になってたりしてたのは美弦のデートイベントで語られていた「美弦とフラグメントを共有しているから」という結論になったんだけど合ってるのかな…。

「別の時間」という考えは合ってたが、来たのは過去からではなかった。
最初はパラレルワールドからって思ってたけど、ある意味合ってたけど違ってたわ。

アニメ澪では深くまでは語られなかった詩の過去。
元々感情が動かないのはあったけど、ひまわりのところは印象に残った。

スマホ燦に関する情報として、詩帆の属するチームのリーダーは戦闘能力を持たない男の人?
ゲーム的に言えばリーダー=プレイヤーとも考えられるけど、仮に男キャラなら入れるのはやめておいた方がいいと思うんだけど…。

勇希は伶那の話的にそうだろうなとは思ったからあまり驚かなかったけど、本人も知らない内にまさかスパイになってたとは…。

ユズとライムに答えてくれたのが今回のメンバーだけだったの、ゲーム的にはストーリーの関係上でとはなるが…。
ストーリー的にはその時点で他メンバーが既にいなくなったんだろうな…。これはスマホ燦出たらその部分とか語られるかなー。

知っているかもしれないと詩の記憶を取り戻し、愛央のココロトープで見た機関の正体が判明。
日菜子にとっては2人とはまたさよならになるんだよねー…。

リフナビ怪しさ満点だったのにまさかのライムの一部だったのめっちゃ笑ってしまった。
本人にも「………誰?」って言うところとか。

ラスダンへ突入するもなかなか広く、手当たり次第に装置に向かうと行ったり来たり。

そして中心部の最奥部へ進むと、最後の愛央の影との対話。
最後のここにきて、ようやく愛央が再構築された未来から来たのが分かる。
雫世界→再構築した世界→雫世界の無限ループ、そして再構築してもみんなに会うことは叶わない。

「私ではない何か」になったのはおそらくスマホを拾ったあの時で、"神"と一体化したってことかな。
ループするってことは愛央は必ず毎回スマホを拾い、「私ではない何か」になるってことよね…。

1周目EDは振り返っても誰もいないシーン、その後「私ではない何か」になった愛央が多分「うまれかわれ」って打って終わる。
2周目EDは"神"のスマホ落とすシーンはなく、振り返ると愛央がいる。そして駆け寄る。

愛央については、何故毎回愛央なのかとか細かいところの謎が気になるところではありますね。
1キャラ掘り下げでほぼ1章分使ってやるため、愛央の細かいところ以外は丁寧に掘り下げがされていたのでそこはとてもよかった。


バトル・ココロトープ

成長ポイントからレベル制への変更で、戦闘のやりごたえが出たかなー。
ヒーラーの詩帆が来るまで回復が追いつかなかったりしてきつかった。
メインで使っていたパーティは愛央・日菜子・詩帆、サポートで陽桜莉にしてました。操作は詩帆。

中盤になるとHPも増えて楽になったけど、随時詩帆で回復しつつで回復アイテム使用も減りました。
MPからエーテルポイントになったのでMP切れを気にする必要がなくなったので楽だった。
個人的には前作より戦闘楽しいと思った。

タイムライン制ではありつつ「ギア」が導入され、攻撃すればするほどエーテルポイント増加の速度が上がる。
エーテル速度上昇のフラグメントもそれぞれ付けてたりすると、初手ですぐに攻撃できたりするのでフラグメントも随時見直して付け替え。
防御スキルがないので、安定するまでは防御関係のフラグメント付けたりしてました。

ココロトープは各キャラに合わせた世界観でストーリーが溶け込みやすかった。
大体は3階層になっていることが多く、階層ごとにストーリーの進み方で雰囲気がガラッと変わるのはよかった。
日菜子のココロトープで草刈りできることに気づいて全部刈ってたりしてたことも。しかもトロフィーもあったし。

ステルスミッションは結構ストレスだった。
途中で見つかると初期位置からやり直しなので、随時セーブ&ロードで行きましたが…。
随時セーブしていくと位置も記録されるので、見つかって戻されたらロードの繰り返しでいくとやり直しが少なく済みます。

インファイトバトルは敵によって攻撃モーションも違うのでコマンドのタイミングが難しくてきつかった。
インファイトフィニッシュまでいったの5回もなかった気がする…。
仕掛けられる方が多かったし、あまり有効活用はできなかった。

エーテルタイドは学校開発で木人を作成し、戦闘をするとチュートリアルが出て解禁される仕様。
使用条件のコンボ数15にいくまで敵倒しちゃうので本編中はまったく使わなかった必殺技ですね…。
全員使用のトロフィーがあるので、ラスダンで日菜子のスキル使ってコンボ数を稼いでトロフィー目的で使ったぐらいです。
木人作らなければまったく解禁することなくクリアできるというなんとも微妙な必殺技なのでこの辺りどうにかならなかったのか…。


システム・その他

デートイベントは前作に比べて各段に自由度が上がり、目的地に行くまで歩き回れる点がよかった。
目的地でなくても場所によって会話も随時発生し、デートしているという感覚がとてもあった。
特に、タレントレベルが上がると手を繋いで歩けるというのもいい。
愛央と距離が離れると手が離れ、その後手を繋ぎにくるっていうのもなかなかいい感じでよかった。

今作はデートが学校開発施設に関係した会話が中心で種類もありバラエティー豊かだった。
選択肢によって取得できるフラグメントが違うので、周回すればフラグメントの数が多くなる。
デートとかしてなくてもキャラも歩き回って施設で何かしてたりするのも生活感あっていいと思った。

データベースで素材の場所を検索しやすくなって探しやすくはなり、どこにあるのか探しまくらなくてよくなった。

BGMは今作だと特に「My REAL」「放射状ターミナル」が好き。